調査研究
樹冠Fitトラップ調査
森林の樹冠部は、アクセスの難しさから植物、昆虫をはじめとした生物の調査があまり進んでいません。しかし、最近では熱帯地域の樹冠調査が盛んに行われるようになり、特に樹冠部には予想以上に多くの昆虫類をはじめとした生物が生息していることが明らかになってきています。
そこで、ぶり研では樹冠にFitトラップを設置し、樹冠に生息する昆虫を調べることにしました。
- 場所:札幌近郊
- 設置日:平成23年6月26日
- 対象樹種:シナノキ
- 設置位置:地上16mの樹冠部と幹部に各1個
- サンプル回収日:1回目:7月10日、以降2週間おきに実施。
樹冠自動撮影調査
樹冠に生息する哺乳類や鳥類はどのような生活をしているのだろうか?
そんな疑問を解明すべく、まずは最初の一歩として「自動撮影カメラ」を設置することにしました。自動撮影カメラは夜間でも赤外線により撮影がかのうなので、昼夜問わず記録ができます。
札幌近郊の森にあるシナノキの巨木を利用する生き物を紹介していきます。
- 場所1:札幌近郊
- 設置日:平成23年6月26日
- 対象樹種:シナノキ
- 設置位置:地上16mの樹冠部
- 撮影対象:コウモリとかエゾリスとか
2011年6月27日 7:00:45撮影
エゾリスは深夜未明から活発に動く姿が確認されました。
- 場所2:北広島近郊
- 設置日:平成23年7月31日
- 対象樹木:今のところ不明
- 設置位置:地上11m
- 撮影対象:巣に戻ってくる鳥たち
2011年7月31日設置
さて、何が戻ってくることやら。
こちらは諸般の事情もあり、回収は3ヶ月後となります。
2011年10月15日 カメラ回収しました。
家主の子供は設置翌日からネズミを捕まえて戻ってきていました。
このほか、アカゲラ、ツグミ類、シジュウカラ等、家主以外の小鳥も巣をとまり場や食事の場として利用していることがわかりました。